ツルの一声

2014年1月

◆「ツルの一声」再開です!

 スイミングクラブ業界の業界誌「クラブパートナー」(CP)を廃刊して間もなく2年となります。フィットネス業界の専門誌はあるものの、スイミング業界の専門誌は無い。「スイミングマガジン」創刊(昭和52年)以来、長きにわたって業界を見てきた立場から「体力健康新聞」を先代から引き継ぎ、月刊誌「クラブパートナー」を創刊したのは2005年のことでした。元々、業界誌が黒字を出せるものとは思っておりませんでしたが、しかし大勢の読者に恵まれました。

 一人黙々と編集をする月刊誌の作業から解放されましたが、「CPを復活して!」という声が数多く寄せられた約2年でした。さらには「購読希望」と購読料を振り込んでくるスイミングクラブも未だあります。如何にスイミング業界の情報が不足しているかを感じざるを得ません。

 そこで「ツルが何をすべきか」を考えた結果、当社サイトでの業界情報の提供でした。CPが終わっても、毎月全国のスイミングクラブのサイトをチェックすることは続けています。気になること、新たな動き・・・少なくとも月1回は「ツルの一声」を書き込みたいという決意でスイミングクラブ業界情報をお届けすることにしました。

 このサイトはスイミングクラブ業界で働く皆様、経営者にお届けするものです。毎月のレポートをぜひ継続してご覧いただき、ご意見をお寄せください。

第1回は、最近の気になるスイミング業界について――。

 近くのスイミングクラブのチラシを見て驚いたことがある。「スクールバス 週1回1050円 週2回1575円」の表示が堂々と掲載されていたからだ。家のすぐ側だから白ナンバーのスクールバスを走らせているのが分かっているから“驚いた”のだが、こうした“常識”がチラシ担当者は知らないらしい。同じレベルの“非常識”をもう一つ。SC協が主催する全国ブロック対抗で優勝者を出したスイミングクラブが、その選手の表彰写真を大きく扱って「全国大会優勝」「会員募集」のチラシを作り、サイトにそのチラシを掲載した。日本水泳連盟の「競技者規則」には、「競技者は、自己の肖像等……を広告媒体に使用させることを禁止する」とある。つまり選手は自己の責任で肖像を管理しなければならないのだ。それくらいは指導者が認識していなければいけない。チラシはクラブの責任者が折込み前にチェックするはずだから、責任者にその“常識”が無かったと言わざるを得ない。

 あるクラブのコーチ室で、「子供の会員数の年間推移は、3月が底で9月・10月がピーク」と説明したところ、「知りませんでした」だ。さらに「各月の会員数は前年同月と比べるのが一般的」との説明にも「知りませんでした」だ。

 先輩たちにとって“当たり前のこと”でも、後輩たちはそのことを知る機会が無ければ“非常識”が当たり前。どうやら“一般常識”を教える場がないのだろう。若いススタッフを“非常識”と攻める前に、日常会話で“一般常識”を身に着けさせる会話を先輩たちにお願いしたいものだ。