ツルの一声

2014年5月

◆スイミングと「学童保育」

 しばらく「ツルの一声」を書く気力を失っていたら、読者から「更新がないままですが、まさか体調不良ですか?」と連絡が入った。ツルは千年。食生活と運動をしっかり管理しているから、おいそれと健康不良を起こすわけがない。まだまだ長生きしますよ。

 さて、スイミング業界で今、関心が高いのが「学童保育」だ。つい最近まで「18クラブ」と思っていたところ、調べ直したらナント!「32クラブ」が取り組んでいた。しかも昨年春以降に始めたところが10クラブも確認できた。今、かなりのスイミングが“次の事業”として真剣に取り組み始めていることが分かる。そして、施設にスペースがあれば子育て支援としての「学童保育」が事業として成り立つことがこの間の取材で分かってきた。

 今回は「学童保育」についておさらいをしておく。公の「学童保育クラブ」は津々浦々にある。費用は安いが、宿題&遊びで時間を過ごし、保護者は当番で借り出されるようだ。一方、民間の「学童保育」は予習・復習、おやつ、遊び、さらにはスポーツを組み入れるところが多い。その為、「スイミングクラブと提携」を表示している「学童保育」がかなり目に付いた。つまり、世の中では「スイミングとセット」のイメージが定着しているのが民間の「学童保育」なのだ。

 そうであるならばなおさらのこと、スイミングクラブが施設の一部を使って「学童保育」を事業として取り組めば、口コミで広がって採算点に到達するのはそれほど難しいことではない。実際、「学童保育」に取り組んでいるスイミングのオーナーに聞くと、初年度こそ定員割れしたが、2年目にはキャパを超える児童が集まり、スイミング施設での運営ができなくなったという。本社ビルに引っ越し、運動系カリキュラムはクルマでスクールまで運ぶ。そのオーナーが貴重な提言をしてくれた。最初はエリアを決めないで募集をしたため、1学校から1、2人の参加が多かった。エリアを広域にすれば確かに学童は集まりやすいが、その送迎にかかるスタッフの経費を考えると、「15分で行けるエリア」が理想だという。

 スイミングで頂く月会費は週1回で月額6000円~7000円。それに対して「学童保育」は週に利用する日数にもよるが、大体スイミングの3倍だろう。つまり自施設を使い、スイミングスタッフをその担当にすれば、コストはほとんどかからず、30人の学童を集めればスイミングの約100人分の売り上げが確保できるのだ。習い事で忙しい子供達に「学習と運動」をワンストップで提供できるのがスイミングだとすれば、この事業に関心を持たない方がおかしいと指摘しておこう。